介護福祉業界の経営戦略について(1)

 

介護福祉業界は介護保険制度によって、その運営が大きく影響を受けます。

そのため介護経営者の中には、介護事業は介護保険制度の下に成り立っているので、

経営戦略の立案はあまり意味が無いとお考えの方もいらっしゃるようです。

 

 

経営戦略を立てるためには、まず、

 

 外部環境(政治経済動向、マーケット、競合など) 


 内部環境(競合と比較しての優位点、弱点など)

 

をよく知ることが重要です。

 

確かに介護保険制度の影響力は強大ですが、あくまでもそれは一つの外部環境として捉え、

それを踏まえた上で、経営戦略を立案することこそ経営者の最も重要な仕事です。

 

介護保険制度では現状、3年に1度の介護報酬改定があるため、

確実に外部環境の大きな変化がそこで起こります。

高齢化が非常に早く進む中で、介護保険財源はますます厳しくなっており、

今後、利益率の確保が難しくなってくると考えられます。

 

 

多くの成熟した産業ですら、

グローバル化やIT技術などによる環境の変化に適応しなければ生き残れない時代です。

介護福祉業界はそれに比べさらに変化のスピードが早く、刻々と状況が変わっています。

つまり、介護事業こそ経営戦略が重要になってくるのです。

 

市場のニーズ、国のニーズをしっかりと掴み、自社の現状を見誤ることなく把握した上で、

経営戦略を立て、事業を展開していかなければ、

気がついたら周りの競合から置いてきぼりになってしまうかもしれません。

 

 

社会的意義、使命を果たし続けるために、どのように展開していくのか

真摯に考えることが重要です。

 

 

(記事:アイ・コンサルティング 経営コンサルタント 谷川宏樹)